何が幸せって、やっぱりそりゃ「食べること」ですよね。
脇目も振らず、人目も気にせず、かっつきましょう。

お箸を置いている暇などありませんよ、どんどん行きましょう。
生まれて来て良かったですね。生まれて来て良かったですね。お食事模様

そしてアナタの生きた来た証しは今、
業となって、お肉となって、強欲の報いがお腹まわりに全身に…

あんなに食べなきゃよかったと、どのつら面下げて言えますか。

ズボンのサイズがうんぬん以前に、片足上げてズボンをはく行為が苦しい、
足の爪を切るのが苦しい、和式トイレでしゃがめない、
そんな暮らしの一場面で、
「あんなに食べなきゃよかった」、と呟いたアナタ、

極度の食事制限は自殺行為ですよ、
まずは少しづつ、控えることから始めましょう。

私たち日本人は、決して欲張らず慎ましやかに、
腹八分目を旨として、生きて来たではありませんか。

そう、キーワードは「腹八分目」。
ちょっと控える、ちょっと我慢する、人生全般に通ずるテーマですね。

我慢で乗り切れ 20分!

ゴールの見えない我慢には、大変な苦痛が伴いますが、
見通しさえたてば、20年の住宅ローンだってさほど苦にはなりません。
ましてやたったの20分、です。

では、何故20分なのか…
ヒトは、胃袋ではなく、「血」で満腹を感じるからです。
お腹がすくのは気のせいです。要は血糖値なのです。

ヒトの体は、血液中のブドウ糖が減ると空腹の信号を出し、
満たされると、もういいよと満腹の信号を送ります。

点滴であれば直接血液にブドウ糖を送り込めますが、
通常の食事の場合は、胃袋から腸、それぞれのプロセスを経てから、
血液へとたどり着きます。

その間、約20分。
ここを我慢で乗り切って、ぜひ「腹八分目」を成し遂げましょう。

そして次なる戦い、
別腹のデザートに備ましょう。食後のスイーツって、
本当おいしいですね。

ゆっくり、しっかり噛みましょう

よく噛んで
私痛いの苦手なの、我慢するのはもっと嫌、
という皆さんは、
ゆっくり、しっかり噛みましょう。
歯が弱い人は、まず歯医者さんに行きましょう。

カレーは飲み物じゃないんだから
飲み込んだりしちゃ太りますよ、本当ですよ。
ゆっくりしっかり噛んで、我慢の20分を短縮しましょう。

食べ終えてから、ブドウ糖の濃度が上がるのを
じっと我慢して待つのではなく、同時進行するのです。

食べているうちに血糖値が上がれば、
八分で止めることも、そうなに苦にはなりせん。

かのジャムおじさんが、
「おいしくなあれ」「おいしくなあれ」と念じながら
パン生地をこねた如く、

「ブドウ糖になあれ」「ブドウ糖になあれ」と念じながら
しっかりと噛みましょう。
少し語呂が悪いので、声にする必要はありません、
念ずればいいのです。

箸を持ち続けない

医療機器、電子機器メーカーのオムロンさんでは、
腹八分目のコツとして、
「ひと口ごとに、必ずはしを置く」ことを挙げています。

そうやってゆっくり食べている内に、
満腹中枢が刺激され、食べすぎを防ぐことにつながるそうです。

野菜から食べる

まず食物繊維で胃を膨らませることで、満腹感を感じやすくなります。
いわゆるベジファーストとですね。
がっつかないで落ち着いて、まず野菜から食べましょう。

先に水を飲んで食欲を抑えるといった方法もあるようですが、
野菜の方が腹持ちがよく、食べすぎを防ぐには有効のようです。

参考文献

Slism – 【満腹中枢】食事して満腹を感じるためにある器官
healthクリック – 食欲のメカニズムを探る
オムロン ヘルスケア – 腹八分目で健康寿命を延ばす
ニッカンケアイズム – 「ついつい食べすぎ」を克服!腹八分目で満足する食事の工夫
健康管理センター – 保健指導室だより Vol.10 2013.3
ほめやせダイエット – 少ない食べ物で満腹になる工夫